女性整備士に担当変更を頼んだ私が、半年後にあの人を指名するようになった理由

コラム

2026/06/05

私は地方の町で会社員をしている40代の男性です。20年来、同じ整備工場で愛車を見てもらっており、整備士の方々とも顔見知りでした。けれどある日、初めて担当に付いた若い女性整備士に、私はつい失礼なお願いをしてしまったのです。

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父の言葉が刷り込まれていた私「男性の整備士の方に変えてもらえる?」と頼んだ朝半年後、自分から指名した理由そして…父の言葉が刷り込まれていた私

私は長年、地元の整備工場に愛車を見てもらっています。亡くなった父も同じ工場を使っており、「車のことは男に任せろ」が口癖でした。父にとって整備士は男性であるのが当たり前で、私もそれを疑ったことがありませんでした。

ある春の朝、いつものように定期点検で工場を訪れたとき、受付から「本日はこちらの者が担当します」と紹介されたのは、まだ若い女性整備士の方でした。ツナギは着ているものの、20代半ばに見えました。私の頭に最初に浮かんだのは、父のあの口癖だったのです。「車のことは男に任せろ」。長年染み付いていた感覚が、すぐには切り替わりませんでした。

「男性の整備士の方に変えてもらえる?」と頼んだ朝

少し悩んだ末、私は受付に向き直って、その若い整備士の方に頭を下げました。

「申し訳ないけど、男性の整備士の方に変えてもらえる?」

口にしてしまってから、自分でも嫌な気持ちになりました。彼女の対応に何ひとつ問題があったわけではないのです。ただ「女性だから」という理由だけで、私は信用できないと告げてしまった。彼女は表情を崩すこともなく、「承知いたしました。少々お待ちください」とだけ言って、受付に戻っていきました。

代わりに対応してくれた年配の男性整備士の方の作業に、特に不満はありませんでした。けれど、車を引き取って帰る道で、なぜか自分の中に小さな違和感が残ったのです。あの一言は、本当に必要だったのだろうか、と。

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