皆には軽く返せた恋愛話。好きな人に「気になる人は?」と聞かれ、答えられなかった理由

コラム

2026/07/22

軽く受け流せば済む話でした。でも好きな人にだけは、一言で終わらせたくありませんでした。気づけば、彼女との距離は少しずつ開いていました。

グラスを置いて顔を上げると、また質問が飛んできました。「彼女いるの?」。俺は迷わず「彼女いないよ」と返します。皆が笑って、話は次へ流れていきます。その輪の端で彼女が聞いていると気づいた瞬間、軽く答えたことが急に気になりました。

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皆には反射で返していたその返事を、彼女にだけは離れていく背中に気づいてそして…皆には反射で返していた

恋愛のことについて聞かれても、真面目に返したことはありません。彼女がいるかどうか聞かれれば「いないよ」と返す。それで場が回るならいいと思っていました。本気で誰かを好きだと言うのは気恥ずかしくて、うまくかわすのが俺のいつものやり方だったのです。

その返事を、彼女にだけは

集まりの帰り、駅まで2人で歩いたとき、彼女がそれとなく踏み込んできました。「じゃあ、気になってる人とかは?」。さっき皆の前で「彼女いないよ」と返したのは聞こえていたはずです。その先を、彼女は聞いてきたのでした。いつもの調子でかわせばいい。頭ではわかっていました。

けれど、彼女に渡す返事だけは、気持ちをちゃんと伝えられるそのときまで取っておきたかった。だから俺は「今はいいかな、その話」とだけ返しました。

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