妻の品を勝手に売った俺が、購入者へ謝った理由

コラム

2026/07/31

妻が涙より先に開いたのは、俺が出品したフリマの管理画面でした。

その多くは既に発送済み。俺はメモを取り、通勤の合間に頭を下げに行く相手のリストを作りました。妻が触るなと言っていた段ボール箱を、俺はカッターで開けました。

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妻が触るなと言った段ボール箱妻の目が硬くなった瞬間通勤の合間に頭を下げたそして…妻が触るなと言った段ボール箱

新居は今より狭い1LDKで、家賃を下げるための引っ越しでした。妻は仕事で疲れきっていて、休日も片付けに手が回っていません。俺が代わりに片付けをしようと決めた土曜日、クローゼットの上段に、妻が普段から触るなと言っていた段ボール箱を見つけました。中身はぬいぐるみやフィギュア。学生時代の趣味の残り物のように見えました。フリマアプリで写真を撮って出品すると、いくつかに「いいね」が付きました。「片付けたよ、いくらか稼げそう」。帰ってきた妻に画面を見せた時、俺は褒められると思っていました。

妻の目が硬くなった瞬間

「これ、私の大事なコレクションだよ」。妻の声に、俺は「使ってないだろ、もう」と返しました。何気ない反論のつもりでした。妻はクローゼットの空白を確かめてから、俺のスマホで出品リストを最初から1つずつ見返しました。しばらくして、スマホをテーブルに裏返して置くと、俺の横に腰を下ろしました。「1つ1つ思い出があるの」。俺の目には使わなくなったグッズにしか映らなかった1つ1つが、妻には10年分の思い出だったのだと、そこでようやく気付きました。

HOT ITEM通勤の合間に頭を下げた12

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