財前五郎(国立浪速大学病院第一外科副部長・助教授→第一外科部長・教授)
演 – 唐沢寿明 2003
演 -田宮二郎 1978

食道外科を専門としている。天才的なオペの名手であり、ゆえに実力主義で自信家である。師弟関係にあった東とは、第一章において教授選をきっかけにいがみ合う仲になり教授就任の妨害を受ける。しかし、義父・財前又一の強力な援助により、徐々にしたたかな政治力を身につけ、結果として教授へと上り詰めた。その後、国際的な学会で高い評価を受け、新しくできる浪速大学病院の系列・がんセンター長の地位を獲得するが、二章で自らが起こした医療ミスによる裁判に敗訴したことで内定を取り消される。物語の終盤では、裁判での結審直後に気胸で倒れ、ステージⅣの肺癌と診断される。
元々は患者を助ける医者になりたい、母親を喜ばせてやりたいという一心から医師になったものの、大学病院特有の白い巨塔に巻き込まれ、地位や名誉を求めて生きるようになる。死への不安と向き合う中で親友でありライバルでもある里見をはじめとした周囲の温かさに触れてそれまでの自分に疑問を抱くようになる。最期は朦朧とした意識の中でがんセンターを里見と共に盛りたてる夢を見ながら里見に看取られこの世を去った。

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