“Comedian” Concerto for Tambourine and Orchestra:永野 雅晴
ピアノリダクション版
第2回さいたま国際音楽コンクール プロフェッショナル部門
本選での演奏です。2位でした。
伴奏 田村 拓也
プログラムノート
タンバリンの協奏曲は作品自体あまり例がない。誰か知っている人がいたら是非教えて欲しい。なんで偉い作曲家たちは誰も作ってくれないんだろうかと思いながら、仕方なく自分で作ってみたものの、いざ出来上がり、演奏している自分を想像してみるとなんだかひどく滑稽な感じがした。オケが座り、チューニングを済ませ、静かに待っている。シャカシャカいわせながらタンバリンを持った人が入ってきて真ん中に立つ。ドリフの一場面にしか思えない。タライが落ちてきてダメだこりゃである。からの何を真面目な顔をしてシャカシャカとタンバリンを振っているのかと。笑
あぁそれで誰も作ってくれないのかとも思った。やっぱり作る側も恥ずかしいのかな?笑
この曲に名前をつけるにあたって色々悩んでいた時に、ふと、タモリさんが赤塚不二夫さんのお葬式で白紙の紙を見ながら弔辞を読んだエピソードを思い出し、この曲の全体像と重ねてなんだかしっくりきた。弔辞の内容はとても真面目で感動的だが、その行為自体が「勧進帳」を模したギャグであると後に語られている。
この曲も至極真面目に作ったので、曲の中に笑いを誘う場面や動き、奇を衒った音など存在しない。難易度もなかなかに高いと自負している。しかし、この曲は真面目に取り組めば取り組むほど、ソリストの滑稽さが増していくように感じる。なのでこの曲は、曲の存在そのものがギャグのようなものなのだと思う。
コメディアンという題名は、ソリストのことであり、まぁ言ってしまえばタモリさんのことである。勝手に捧げることにする。
演奏者はみんな真面目に一生懸命難しそうな顔をしてこの曲に取り組むことであろう。膨大な練習時間はもちろん、訳のわからない場所の筋肉痛やら、経験したことのない指のひび割れなど、いろいろな何かを捧げなければこの曲はできない。そんなこんなを乗り越えて、クソ真面目に皆様の前で演奏している様を見て、是非大いに笑っていただきたい。
1件のコメント
素晴らしい✨
ぜひ生で聴きたいですー!!