三禾は父親と大喧嘩をし、その言葉の端々には冷たさが満ちていた。鬼塚の表情は曇り、拳を握りしめ、一語一語区切って問いかけた。「お前は、父親としての資格があるのか?」怒りを抑えきれなくなった鬼塚は、拳を振り抜いた——結果、彼は警察署に連行された。
一方、家を飛び出した三禾は、ひとり街を彷徨っていた。運悪く、以前から目をつけていた数人のチンピラに狙われ、不意を突かれて無理やり拉致され、ワゴン車に押し込まれてしまった。
鬼塚は警察署を出ると、真っ先に学校の教室へと向かった。ドアを押し開け、焦燥した目で教室内を見渡しながら叫ぶ。「三禾がどこにいるか知っている者はいるか?」返ってきたのは、沈黙と目をそらす者たちの反応だけだった。彼は普段三禾と親しくしている何人かに尋ねたが、得られたのは首を振る仕草と「知らない」「俺たちに関係ない」という拒絶の言葉だけだった。鬼塚は歯を食いしばり、二度と誰にも頼るまいと決めた。誰も助けてくれないのなら、たった一人で探し出す。この街を隅々まで探し回ってでも、必ず三禾を見つけ出してみせる。

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10件のコメント

  1. ダチだから助ける

    ダチじゃないから助けない

    現代の日本人はダチしか助けない
    助けたとてその相手に裏切られることを恐れ助けない。

  2. この時はあんまり評価されんかったけど
    今のと比べたら前の方が良かったってみんな言うよな
    あるあるやな

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