主人公の笕史朗(西島秀俊)は、小規模な法律事務所で働く弁護士。40歳を過ぎた彼は、厳格で倹約的、そしてどこか神経質な性格を持つ。恋人の矢吹賢二(内野聖陽)とは、明るく感情が繊細な美容師と、東京の普通のアパートに暮らしている。物語は劇的な衝突ではなく、二人の毎日の食生活を中心に展開される。史朗は退勤後スーパーで割引食材を選び、月間予算に基づいてメニューを心を込めて設計し、帰宅して手を洗ってスープを作り、賢二とともにシンプルながらも心を込めた夕食を楽しむ。各エピソードは一つの具体的な料理をテーマとしており、買い物や調理、食事の過程を通じて、二人の穏やかな関係と日々の出来事を描き出している。

『東京大飯店』のような華やかなフランス料理とは異なり、『昨日の美食』は、一般家庭でも作れる日本の家庭料理——味噌マグロ、筑前煮、親子丼、イチゴジャムなど——を紹介している。ドラマ内のすべての調理プロセスは詳細かつ洗練され、工程が明確で、調味も正確。多くの視聴者から「ご飯の後のドラマ」や「レシピ参考」として評価されている。また、各エピソードの終わりには、料理の詳細な作り方まで付記されており、非常に親切である。

このドラマの最大の魅力は、中年同性カップルの日常を描いた点にある。奇抜さもあれば、煽りすぎることもない。極めて自然で平等、温かみのある描写が特徴だ。史朗の厳粛さと賢二の気ままさが鮮明に対比し、時折小さな摩擦が生じる(例えば、隣人から関係がバレることへの不満や、史朗と元カノの会合に嫉妬する賢二など)。しかし、結局は一食のうちに互いに理解し合い、再び仲直りする。このような「平凡の中に深い愛情が見えてくる」表現は、無数の視聴者を感動させている。性的指向に関わらず、誰もが自分自身の親密な関係への憧れを見出すことができるのだ。

史朗は毎月食費を厳しく管理し、1円1円を細かく計算している。この「限られた予算の中で、しっかりとした食事を楽しむ」という設定は、リアルさを高めるだけでなく、前向きな生き方を伝えている。幸せとは贅沢な食べ物ではなく、毎日の食事に心を込めて臨み、身近な人を大切にすることにある。

キャストの選定はまさに神来之筆と言える。西島秀俊が笕史朗を演じており、外見は冷たく、内面は優しく、時に鈍いという「傲慢で甘えん坊な弁護士」のキャラクターを緻密に演じている。内野聖陽が矢吹賢二を演じており、感情豊かで甘えん坊だが、重要な場面では信頼できる美容師の姿を生き生きと表現しており、二人の化学反応は非常に素晴らしく、見事な連携を見せている。さらに、田中美佐子、山本耕史、磯村勇斗といった実力派俳優たちが、同僚や友人、近所の人々を演じており、全体として非常にバランスの取れた作品となっている。

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9件のコメント

  1. 「……ありがと。😅」がなんとなくケンジの(もうそろそろお餅飽きたかも……😅。)というニュアンスに聞こえるわ

  2. シローさんはスゴイ 餅の消費に全力投球だね(笑)
    ケンジの反応がリアルで・・❗解る🤭
    普通だと思うよ。毎回で継続はある意味拷問だもん(大笑・・ガハハ)

  3. ケンジ、パン欠乏症に陥ってたか😂😂
    スリムでいなければならない2人には嬉し苦しの撮影だったでしょうね😅
    それにしても餅ピザが美味そう😋

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