既読をつけたまま家を飛び出した俺に届いた、彼女からの「心配してくれないの?」
コラム
2026/05/01
「体調悪い」というメッセージを見た瞬間、返事を打つより先に靴を履いていました。返信しなかったのではなく、する暇がなかった。でも彼女にとっては、どちらも同じだったのかもしれません。
目次
動いた理由レジで見たメッセージ言葉が足りない自覚そして…動いた理由
スマホに通知が光りました。「体調悪い」。彼女は普段、体調のことをあまり口にしない人です。わざわざ送ってきたということは、よほどつらいのだろう。そう思った瞬間、返事を打つ指より先に体が動いていました。財布とスマホだけ持って家を出て、彼女の家の近くのコンビニに向かいました。スポーツドリンク、冷却シート、ゼリー飲料。とにかく使えそうなものを片っ端からカゴに入れていきます。返信はあとでいい、まず動く。それが俺のやり方でした。
レジで見たメッセージ
コンビニのレジに並んでいたとき、スマホが鳴りました。画面に表示された文字は「心配してくれないの?」。胸のあたりがぎゅっと詰まりました。心配していないわけがない。心配しているから今ここに立っている。でも彼女にはそれが見えていない。俺は既読だけつけて放置する冷たい男になっている。「今向かってる」と一言打てばよかったのかもしれません。でもそのひと手間を惜しんだのではなく、本当にその余裕がなかったのです。
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