黒澤明監督が贈る愛と希望と平和の反核・反戦メッセージ
長崎の被爆体験を持つ祖母と孫たちの、ひと夏の出来事
世代も立場も超えてつながり響き合う、「あの日」の記憶
スタッフ
原作:村田喜代子『鍋の中』
脚本・監督・編集:黒澤明
製作:黒澤久雄
撮影:斎藤孝雄/上田正治
音楽:池辺晋一郎
キャスト
村瀬幸子/吉岡秀隆/大寶智子/鈴木美恵/伊崎充則/井川比佐志/根岸季衣/河原崎長一郎/茅島成美/リチャード・ギア
ストーリー
戦後ハワイに渡り大農園を築いた兄・錫二郎から、長崎の山村に暮らす妹・鉦のもとへ、病気による危篤状態と再会を望む旨が記されたエアメールが届いた。鉦の代わりに息子の忠雄と娘の良江がハワイへ向かい、その留守中、鉦の家には4人の孫たちが預けられた。
ハワイ側からは早期の訪問を求める手紙が続くが、長年の音信不通により兄の記憶が薄れていた鉦は即答せず、長崎の原爆忌を終えてから渡航することを決めて手紙を返した。一方、孫たちは村に残る原爆の爪痕や、祖父が原爆で死亡したという鉦の体験談に触れていくのだった。
帰国した忠雄と良江は、手紙に「原爆」の記述があることでアメリカ側との心情関係悪化を懸念するが、その後に錫二郎の息子である日系アメリカ人のクラークが来日する。クラークは原爆で亡くなった伯父(鉦の夫)の件を知らなかったことを心から謝罪するのだった。
そして迎えた8月9日、長崎に原爆が投下された日、鉦が念仏堂で祈りを捧げている際、クラークのもとに錫二郎の訃報が届き、彼は急きょ帰国の途に着いた。兄の死をきっかけに、鉦は精神に異常をきたし、激しい雷雨の夜には原爆のフラッシュバックを起こすようになる。
翌日、キノコ雲に似た雷雲が広がる中、正気を失った鉦は長崎の方角へ向かって走り出し、豪雨の中で子供や孫たちがそれを追いかける。
1991年5月劇場公開/約98分/カラー ©1991 松竹株式会社
5件のコメント
最後の傘がおちょこになってからの「野ばら」は反則‥
背景だけは素晴らしい
世界の黒澤
映画公開
日本→1991年5月25日
米国→1991年12月20日
演出補佐 本多猪四郎
第65回キネマ旬報ベストテン日本映画部門第3位(第1位 山田洋次監督「息子」)
Seen many times,a beautiful and strange movie.
I love Kurosawa 's all films anyway