結婚の答えが「487日後」?彼女を怒らせた数字の裏にあった、月ごとの貯金と資格試験の予定

コラム

2026/10/08

言えばよかった理由はいくつもあったのに、説明より先に彼女は玄関を出ていってしまいました。送ったメッセージに既読がついても、返信は届きません。

スマホの表計算アプリを開くと、1番上のセルの数字がまた1つ減っていました。貯金の額に資格試験の日程、引っ越しの目安まで、月ごとに書き込んできた表です。すべてが決まるまでは、彼女に見せるつもりはありませんでした。

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毎日減っていく数字理由を添えなかった答え打っては消した説明そして…毎日減っていく数字

付き合って3年になる彼女とは同い年です。表を作ったのは数か月前。再来年の彼女の誕生日にきちんと言おうと決め、1番上に書き込んでいました。そこから逆算して、毎月いくら貯めるか、いつ資格を取って給料を上げるかを並べていきました。

彼女が結婚の話をするたび、話題をそらしてきた自覚はありました。先に口にしてしまえば、額が足りなかったときに引っ込みがつかなくなる。約束を破る自分になるのが怖かったのです。

理由を添えなかった答え

夕食の片づけを終えてソファに並んだところで、彼女が言いました。

「結婚はいつ考えてるの?」

反射的にスマホを取り、アプリの数字を確かめていました。

「487日後」

それが答えのすべてのつもりでした。理由を1つも添えていないと気づいたのは、彼女がテーブルに目を落としてからです。

「ふざけてるなら、もういいよ」

鞄を持って立ち上がった背中に「待って」と声をかけたものの、玄関まで追いつくより先に、ドアの閉まる音がしました。

打っては消した説明12

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