半年前に別れた元カレから「まだ俺のこと好きだろ」→2通目は「ごめん、今のは違う」でした
コラム
2026/10/27更新
しばらくして届いた2通目は、謝っているようで肝心なことが抜けた言葉でした。既読がついたことは、元カレにも伝わっているはず。それでも、返事を打つ気にはなれませんでした。
ロック画面に浮かんだ名前を見て、洗いかけのマグカップをシンクに置きました。半年前に別れた元カレからの通知です。表示された文面は短く、開く前から最後まで読めてしまいました。
目次
あの頃と同じ聞き方で届いた言葉別れを切り出したのは私だった謝っているのに何も分からない2通目そして…あの頃と同じ聞き方で届いた言葉
通知に並んでいたのは「まだ俺のこと好きだろ」という言葉でした。
開けば既読がつきます。けれど、未読のまま残しておくほうが、かえって気にしているように見える気がしました。通知を押してチャット画面を開き、何も打たずに閉じる。スマホを伏せてカウンターに置き、出しっぱなしだった水を止めました。
付き合っていた頃から、彼はこういう聞き方をする人でした。私の返信が遅れると届くのは「俺がいないと寂しいだろ」。誕生日のメッセージも、記念日のお店の予約も、先に動くのはたいてい私のほうです。
彼の口から「好き」と聞いたのは、数えるほどです。
別れを切り出したのは私だった
別れを切り出したのは私でした。送ったのは「ちゃんと言葉にしてくれる人がいい」というメッセージです。返ってきたのは「わかった」だけでした。引き留める言葉がないことに、どこかで納得していました。
彼の部屋に置いてきた紺色の折りたたみ傘も、取りに行かないまま季節が変わりました。
それなのに、今になってこの聞き方です。今頃、彼は友達と飲みながら勢いで送ったのだろうか。それとも、私がまだ返事を待っていると思っているのだろうか。想像するほど、伏せたスマホに触れる気がなくなっていきました。
謝っているのに何も分からない2通目12