「どうして私の駅ばかり選ぶの?」彼女に聞かれて正直に答えた俺が、奪っていたものの正体
コラム
2026/07/06
彼女と同棲する話が出てから、俺は家賃や通勤時間を現実的に考えていました。その中で、彼女の会社の家賃補助を使えばうまくいくと思い、彼女の職場近くの物件ばかり選ぶようになりました。けれど、その理由をカフェで話したあと、彼女はしばらくカップに手をつけませんでした。
目次
損しない部屋探しのつもりだった冷めていくコーヒー彼女の気持ちを置き去りにしていたそして…損しない部屋探しのつもりだった
彼女と同棲しようという話になったとき、先に考えたのは家賃のことでした。2人で暮らすなら、毎月の負担をどうするかは避けられません。だから俺は、できるだけ無理のない形を探しているつもりでした。
彼女の会社には、職場の近くに住むと家賃補助が増える制度がありました。彼女から何気なく聞いたその話を、俺はすぐに物件選びの条件に入れました。
彼女の職場近くに住めば補助が増える。彼女の負担を少し多めにできれば、俺の負担も下がる。自分の通勤時間が伸びることも含めて、収支としては悪くない。そう考えて、俺は彼女の駅に近い物件ばかりを選んでいました。
冷めていくコーヒー
内見の帰り、カフェで彼女が聞いてきました。「どうして自分の職場は遠いのに、私の駅ばかり選んでくれるの?」
俺は隠すことでもないと思い、そのまま答えました。彼女の家賃補助を使えば、家賃の負担を調整できる。俺の通勤は少し遠くなるけれど、そのぶん金額面では助かる、と。
言った瞬間は、悪いことを言ったつもりがありませんでした。現実的に考えた結果を説明しているだけのつもりでした。でも彼女は、そのあと会話を短く切りました。カップに手をつけない彼女を見て、俺は自分の言い方がまずかったのだと気づきました。
彼女の気持ちを置き去りにしていた12